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2012-03-25

エスメおばさんの事。

エスメおばさん。
また。

一人ぼっちに
なってしまった。

最初は、10年くらい前に
だんなさんに
先立たれた時。

村の家で
2人で仲良く
暮らしていたのに。

だんなさんの
ハジュおじさんは

この年代の
田舎の男性には
珍しく

エスメおばさんを
とても大事にしてて

ハタメにも
本当に仲が良いのが
見てとれた。

でも。
ハジュおじさんは
逝ってしまった。

悲しみにくれている
エスメおばさんに

「一緒に暮らそう」と
息子が申し出た。

エスメおばさんの
自慢の一人息子。

エスメおばさんは
本当に嬉しそうで

喜んで
息子夫婦との

同居生活を
始めたのだ。が。

それまで、特に
なんのトラブルもなかった

息子の嫁が
豹変した。

アカラサマに
エスメおばさんを
邪魔者扱いする。

まともに
食事をさせてくれない。

果ては、刃物まで
持ち出しての
大騒ぎとなって

エスメおばさん。
荷物をまとめて
村に逃げ帰ってきた。

息子は嫁と離婚して
エスメおばさんに

一緒に住もう、と
言ったのだけれど。

エスメおばさん。
二度と、息子の元には
戻らなかった。

息子は、そのうち
嫁と再婚して

エスメおばさんとは
疎遠になった。

2回目の
ひとりぼっち。

でも。
エスメおばさんは
気丈な人で。

80歳に手が届くほどの
高齢でありながら

スト-ブの石炭を
自分でくべ
裏の畑を耕し

雨漏りがするから、と
屋根に登って
修理までしていた。

ただし、本当は。
エスメおばさん。
夜が怖かった。

田舎の夜は
深くて、暗い。

昔は、
近所中に人が住んでいたけれど

今は、
過疎化が進んで

空き家の方が
多いのが現実だ。

夜ともなれば。
まるで。

深い海の底に
一人で佇んでいるよな

そんな錯覚に
陥るような

漆黒の闇が
辺り一面を
飲み込むのだ。

昼は、忙しくしているから
気にならないんだけどねえ、
と。

エスメおばさんは
何度も、義母に
漏らしていた。

そんなエスメおばさんに
助っ人が現れた。

近所に住む
グルデレンおばさん。

彼女は、息子が
躁鬱病気味で

独身で実家に
残っていたので。

彼の身の回りの
世話をしながら
一緒に住んでいた。

ただし。
この息子が

時々、暴れる事が
あったらしく

寝込みを襲われて
首でも絞められたら
大変、と

グルデレンおばさんは
夜だけ

エスメおばさんの家に
泊まりにくるように
なった。

エスメおばさんの顔に
笑顔が戻るようになった。

あたしは、一人でも
やっていけるわ。

夜は、友達が
泊まりに来てくれるし。

一人暮らしも
捨てたもんじゃないわ、
なんて。

冗談を言えるくらい
しゃきしゃきと
生活していたのに。

残念な事に
彼女に

3回目のひとりぼっちが
やってきてしまった。

グルデレンおばさんの
息子が、亡くなったのだ。

一人ぼっちになった
グルデレンおばさんは。

他の息子と住む事になり
村を出て行った。

今度こそ。
本当のひとりぼっち。

3度目の
ひとりぼっち。

エスメおばさんは
どうするんだろう。

布団の中で
震えながら

毎晩、夜を
あの家で過ごしているんだろうか。

エスメおばさんは
義母のお姉さんなのだ。

義母は
気が気じゃあ
ないらしく。

毎日、彼女に
電話をしていた。

そこへ。
アンカラに住む娘から

アンカラへおいで、という
申し出があった。

エスメおばさんは
今、迷っている。

トルコは
昔の日本みたいに

娘は嫁にいったら
別の家の人。

婿の両親を差し置いて
自分が娘と同居するのは

とても気がひける
状況なのだ。

でも。きっと。
夏までに、行くだろう。
行ってほしい。

今度こそは
一人ぼっちに
ならないでほしい。

今日も義母は
エスメおばさんに
電話をかけている。

「早く、あんなオンボロ小屋捨てて
娘のところに、行きな!」
って。
ハッパをかけるために…。





本日もお付き合いいただいて
ありがとうございます!

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エスメおばさん。
私がご近所さんだったら毎日どうしてるかな?と見にいけるのに。
何でも一人でこなす事が出来ても
孤独ってのは
良いものでは無いですよね…
エスメおばさんに笑顔が戻ってきますように!

情太郎さん。

昨日、義母が
田舎に行ったついでに、村にも
行って、エスメおばさんに、会ってきたそうなんですが
畑を耕してか、これして、あれやってから…
なんて話してたそうでww
やっぱり、年寄りになると
生まれ育った土地を捨てて、新しい場所に動く、というのも
なかなか、難しいようですw
結果オーライに、なりますように!!

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